障がいのある若者をI T高度人材へ
「ニューロダイバーシティ人材育成」に挑戦
令和8年3月2日、厚生労働省が推進する「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく
障害者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(“もにす認定制度”)において株式会
社トイが東京都目黒区第1号、青森県八戸市の取り組みで初の認定事業主として選ばれました。
当社は青森県および八戸市のIT誘致認定企業として、八戸工業大学との連携を軸に、地域
における研究開発と人材育成に取り組んでいます。
私たちは、障がいのある人を「支援の対象」としてではなく、ニューロダイバーシティ(神経
多様性)人材として捉えています。そして、その特性を活かし、AI・IT・プログラミングロボッ
ト開発などの高度な専門分野で活躍できるニューロダイバーシティ高度人材の育成を目指して
います。
大学との産学連携による学びと実践的なリスキリングを通じて、地方都市においても高度専
門人材を育成できる新しいモデルづくりに挑戦しています。
私たちの取り組みは、「ニューロダイバーシティ × 高度人材 × 地方都市」という新しい人
材育成の可能性を示すものであり、八戸での活動を通じて、地方から高度専門人材を生み出す
持続的な社会モデルの構築を目指しています。
《大学と連携した学び(リスキリング事例)》
当社は八戸工業大学などと連携し、大学での学びと企業での実務を組み合わせた人材育成を
行っています。主な取り組みは次の通りです。
- 東京大学大学院工学系研究科 メタバース工学部が主催する講座の受講
(修了率20%前後の難関講座ですが、AI講座・LLM(大規模言語モデル)講座など、
障がい者社員とアルバイトの障がい者の2名が修了しています。)
- 八戸工業大学への社会人入学および産学連携による研究・開発活動
- 立命館大学との産学連携
- その他、各大学・研究機関との教育連携・共同研究
これらの取り組みを通じて、地方都市でも高度専門人材を育成できる新しいモデルづくりを進
めています。
《当事者が開発するアプリ》
当社では、障がいのある社員本人の関心や経験を起点に、新しい事業や製品を生み出す「仕
事づくり」を行っています。
その一例として、ディスレクシア(読字障がい)を持つ人のための支援アプリケーション「書き
順アプリ J-motion」の開発があります。本プロジェクトでは、日本語フォントの最大手である
モリサワ との連携を実現し、当事者の経験をもとにした製品開発を進めています。
また、プロジェクトでは障がいのある社員自身がリーダーとなり、他の社員がアカンパニスト
(伴走者)として支援するチーム体制を構築しています。
この取り組みは単なる業務割当ではなく、障がいのある社員が自らの経験を社会課題の解決
に結び付ける「仕事づくり」として位置づけています。当事者の強みを活かした価値創出と職務
定着の両立を目指しています。
《学びのまちづくり》
私たちは、障がいのあるなしに関わらず、すべての人が互いの尊厳を大切にし、支え合いな
がら生き生きと暮らす地域社会の実現を目指し、「学びのまち八戸・青森」の取り組みを推進してい
ます。
社員が主体となり社会貢献団体(一社)TOCOL を設立し、子どもの頃からのインクルーシブ
教育や地域での交流活動を行っています。こうした活動を通じて、多様な個性が互いに認め合い
ながら活躍できる社会の実現と、地域における新しい人材育成の文化づくりに取り組んでいます。
私たちは、障がいのある人を“支援される存在” から“社会を創る高度人材” へと育てる新し
い人材育成モデルを実践しています。
《生活の支援》
八戸工業大学には、学生支援センターという学生生活に悩みや困難を感じている学生のため
の支援組織があります。同センターでは、専門のコーディネーター、臨床心理士、精神保健福
祉士等が関与する個別支援体制が整備されています。
これらの知見を社内の支援担当者による業務指導や雇用管理に反映し、安心して能力を発揮
できる環境づくりを進めています。
当社は八戸工業大学と連携し、それぞれの障がい特性に応じたきめ細かな支援がなされるよ
う配慮しています。